イタリアの習慣に反して飲んだ年越しのワイン

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末年始といえば、年越し蕎麦とおせち料理。
イタリアでは、「コテキーノ」または「ザンポーネ」という太いソーセージ状のゆでた豚肉を食べるのが習慣です。
大晦日に食べてもよし、元旦に食べてもよしなので、日本のように、行く年来る年で食べるものを分ける意識は薄いのかなと思います。

この「コテキーノ」「ザンポーネ」は、ゼラチン質たっぷりで、かなり脂っぽいので、合わせるワインは、脂をすっきりさせるランブルスコというのがお決まりです。

ランブルスコは、エミリア・ロマーニャ州の微発泡の赤ワインですが、安価なワインが多いです。

個人的には、年に一度の年越しは、シャンパンのようなスパークリングワインが飲みたいので、ワインを優先して、コテキーノはやめて、大晦日は魚料理にしました。

パスタは、ムール貝のリングイネ。
ムール貝は、ニンニクとゆっくり炒めます。
火が強いと、ムール貝が小さくなってしまうので、極弱火で炒めると、身も大きいままでプルンプルン。
トマトを入れた方が色合いはいいのですが、ムール貝の出汁の味だけを楽しみたかったので、あえてトマトは入れず。

ムール貝のパスタ

メインは、タイ。
フィレンツェは、内陸のため、魚料理を食べる機会は、すごく貴重なのです。
まず、新鮮な魚を見つけることが必要。
あまり新鮮でない魚が普通に売られてたりするので、新鮮な魚を見分けることが必要。

そして、肉に比べると値段がぐっと高くなるので、一般的に、デイリーに食べることができる食材ではありません。

私は、日本では、毎日のように魚を食べていましたが、フィレンツェに住むようになってからは、メインは肉。ほとんど毎日、肉を食べていますが、やっぱり日本人なので、魚が好きです。
特別な時は、やはり魚が食べたくなります。
というわけで、タイを1匹購入。
ソテーにしました。

タイ

そして、主役のスパークリングは、トレントDOC。

スパークリングワイン

キリっとした味わいが魚料理とぴったり。
泡もキメ細かく、なめらかな口当たり。食事をしながら、ゆっくりと飲めるスプマンテです。

イタリアでは、年越しのカウントダウン「ゼロ!」になった瞬間に、スプマンテのコルクを「パーン」と開けるのが習慣ですが、夜中にディナーをするわけにもいかないので、年が明ける前に抜栓して、夕食とスプマンテを楽しみました。

コテキーノもあきらめ、カウントダウンの抜栓もあきらめ、イタリアの習慣に反した大晦日でしたが、それもすべておいしいスパークリングを楽しむため(笑)。

今年も、みなさんにとって素敵な年でありますように。

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yuka

yuka

イタリアはフィレンツェ在住15年。イタリア公認ソムリエ。 カルミネメデアワインのバイヤー。 ワインとチーズとパンをこよなく愛する。